春に起こりやすいこと
暖かい日差しが心地よく、植物が芽吹き、桜が咲き始める春。
卒業や別れ、年度末、異動、引っ越し、新たな出会い、入学、新年度といった環境の変化も多い季節ですね。
そんな春に出やすい不調が「鼻炎・花粉症・気管支炎」です。
アーユルヴェーダでみると、春は水と地のエネルギーをもつ「カパ」の季節です。
この季節にだるさや眠気をよく感じませんか?
カパが増えているかもしれません。
また、水のエネルギーが増えると火のエネルギーが弱まるので、消化力や食欲も落ちてきます。
どう過ごしたらいいのか?早速みていきましょう♪
春の過ごし方
おすすめ食材
カパを増やす「甘味・酸味・塩味」を減らして、「苦味・辛味・渋味」のものを摂るようにしましょう。
菜の花・タラの芽・ゼンマイ・ウド・春菊・セリ・アサリ
沖縄食材:にがな・ハンダマ
ごぼう・ほうれん草・小松菜・わらび・タラの芽
沖縄食材:ンスナバー
わさび・生姜・唐辛子・カラシ・黒コショウ・新玉ねぎ
沖縄食材:島らっきょう・カラシナ・ヒバーチ
消化力を上げる
- 食事中に白湯をすするようにとることで消化が促されると考えられています。
- 食事の前にショウガを摂る。ショウガの千切りに粗塩とレモンを振りかけたものやスライスしたショウガをお湯で煎じたショウガ湯など。
ガルシャナ
絹の手袋で全身の皮膚を速めにこすることで水のエネルギーを減らします。絹以外にも麻や木綿などの天然の布でも代用できます。5〜10分ほどマッサージしますが、発汗しにくい人は20分〜30分行うと汗が出やすくなります。
効果としては、冷えや重さやだるさ、むくみが解消されます。
朝風呂の前や夜のお風呂の前にお試しください。
日本の乾布摩擦の考え方と似ています。
ヨガ
胸を開き、動きのあるポーズで体を刺激します。
- 三角のポーズ
- ラクダのポーズ
- 魚のポーズ
- 弓のポーズ
- 英雄のポーズ
呼吸法
「火の呼吸」
楽な姿勢で座り、お腹に両手をあてる。鼻から息を吸い、鼻から「フッ」と音を出しながら勢いよく吐きます。吐くときに腹筋をおもいっきり刺激するように両手でお腹を押す。吐いた反動で吸う息は入ってくるので、吐くことに重点を置きましょう。お腹に燃える火をイメージしながら30回〜50回繰り返します。
「ナーディ・ショーダナ」
瞑想
「嗅覚瞑想」
重だるさや眠気を覚ますためにユーカリやローズマリーなどの精油をディフューズしての瞑想がおすすめです。
瞑想は微細な呼吸に意識を向けます。息を吸うたびに爽やかなエネルギーが香りとともに体内に入り、息を吐くたびに体内から重さやだるさ、眠気が出ていくイメージをしてみましょう。
頭と心がクリアになってスッキリするのを感じられると思います。
精油は植物100%の天然のエッセンシャルオイルを選びましょう。合成の精油は健康を害してしまう可能性があります。気になる方はお問い合わせください。
鼻炎・花粉症について
アレルギー性鼻炎や花粉症はカパの乱れにより起こりやすくなります。
カパを調整するためにすることは、
- 食事を腹八分目にする
- 食事や飲み物は温かいものにする
- カパを減らす食材を摂る
- ヨーグルトやチーズなどの乳製品を減らす
- 夜間に果物や甘いものを食べない
- 適度な運動をする(胸を開くヨガのポーズがおすすめ)
- 鼻洗浄(鼻うがい)をする
鼻洗浄は小さめの急須や専用の容器に40度〜42度のお湯と塩小さじ1杯を混ぜて、片方の鼻腔に塩湯を流し入れ、反対の鼻腔から出します。最後にフンッフンッと鼻から生きとお湯を吐き出すのがポイントです。市販の鼻洗浄もありますのでやりやすい方をお選びください。
呼吸器のトラブル
アーユルヴェーダでは咳や喉の痛みなどの呼吸器疾患はカパのバランスが乱れることで起こると考えられています。
鼻炎・花粉症のカパを調整することに加え、うがいやドリンクで咳や痰を改善しましょう。
うがいの種類
- ターメリックと塩をそれぞれひとつまみずつ入れたお湯を混ぜてうがいをする
- ごま油(大スプーン1杯)で1分間うがいをする
ドリンクの種類
- ジンジャーティー
ショウガをすりおろし、紅茶に加えます。蜂蜜を混ぜて飲むと喉が潤いますよ。去痰作用のシナモンを加えるのもgoodです。
- タイムのハーブティー
強力な抗菌作用と去痰作用があります。うがいに使用してもOK。
- アロエジュース
食後に飲みましょう。
試してみてくださいね♪
まとめ
春はカパが増える季節。
食事や運動、ヨガやアーユルヴェーダの知恵を生活の中に取り入れて乗り越えましょう♪
自分の体に触れたり、体の声を聴くこと、心の声を聴くことを習慣にすると、自分の変化に気づきやすくなり、対処や改善がしやすくなります。
知ってるようで知らない自分のこと、興味を持っていたわり、労ってくださいね
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